好きなことで一流プレイヤーになるための「デリバレイト・プラクティス」とは?

ジャンルを問わずトップ10%の人間になるために

By リマ・プンディール

  

  

   

人生で成功しようとする人の90%は即席の方法を探します。そうした人々は“成功に近道はない”ということに気づいていません。ハードワーク、目標達成のための根気強さ、日常的な実技訓練こそがあなたを成功へと導くのです。

   

あなたには卓越した才能があるかもしれませんが、実際に頂点に到達するためには、訓練を重ね才能を磨くこと、それもdeliberate practice(デリバレイト・プラクティス)をする必要があります。

  


  

デリバレイト・プラクティス(意図的練習)とは?

  

「意図的で計画性のある練習。普通の練習が頭を使わない反復練習を含む一方で、デリバレイト・プラクティスでは集中的な注意力が必要で、パフォーマンス向上のための具体的な目標をもって行う。」

  

ベン・ホーガン
現役時代最強でゴルフ史でも屈指のプロゴルファー

   

ベン・ホーガンの非の打ちどころのない記録とゴルフスイングに関する外科医のような精密さについては、スポーツファンやゴルフ好きなら聞いたことがあるでしょう。彼は試合を小さく部分に分割することで記録を達成しました。各部分を分析し、「これ以上は無理」というレベルまで完全にマスターするまで各部分の練習をくり返したのです。ベン・ホーガンはこう言い表しています。

  

「1ラウンドしかプレイできないんだから、人生のフェアウェイを歩く時はバラの香りを嗅がなくちゃ。」

  

良いラウンドを確実に実現させましょう。

  

  

  

まず自分の弱点を明らかにする

 

  

デリバレイト・プラクティスのポイントはシンプルで、成功に達するその時まで単調です。

  

1. 全体のプロセスを部分に細分化する。

2. 自分の弱点を明らかにする。

3. 各セクションで新しい策を試す。

(そしてようやく、)

4. 自分の学んだ事を全体のプロセスに活かす。

5. くり返す!

  

大抵の人はすぐに結果が出ることを期待しますが、即座に得られた結果は単なる自然な成長過程にすぎません。成長を意図的なものにするには、練習も等しく計画的にする必要があります。

  

つまり成功のカギは、あなた自身のスキルセット(知識や技能)の習得なのです。

  

こう考えてみてください。

例えばあなたはダンスがしたくて、自分の心に従い、新しいスキルを身に着けることから始めたとします。結果はどうでしょうか、ただ習得できると思っただけで習得できますか?そんなはずはありません。

自分の動きを練習し、先生に相談し、理解を深め、練習においてだけでなく理論上でも自分のミスを正す努力をし、それからその動き、姿勢、表現、最終的にはボディーランゲージをマスターするまで、最初からやり直して練習するでしょう。

  

  

デリバレイト・プラクティスと大きな成果の関係

  

デリバレイト・プラクティスは、仕事で残業することでも週60~80時間働くことでもありません。あなたが自分の仕事の特定の一面にフォーカスし、それを改善し始めることです。

  

計画性を持ってくり返し行い、時間を惜しまないこと。これは成功するために最も重要な点です。ここで有名な成功者の例をご紹介します。彼らは自分の取り組みを向上させるためにデリバレイト・プラクティスを取り入れています。

  

モーツァルト10年の沈黙

カーネギーメロン大学の認知心理学教授ジョン・ヘイズ氏は、人が傑作を生み出すまでに掛かる練習時間について考えていました。76人の異なる指揮者が書いた500曲以上の音楽作品を調べて分かったのは、彼らの全員が音楽で傑作を生みだせるようになるまで、少なくとも10年間、日々堅実な練習くり返していたということでした。モーツァルトも例外ではありません。

  

  

コービー・ブライアントの800本シュート

スポーツ業界で有名なのが、コービー・ブライアントのデリバレイト・プラクティスの話です。チームトレーナーのロバートが自ら目撃した事をこう話します。

「コービー・ブライアントは、朝4時半に調整を始めて、6時まで走り込みとスプリント、6~7時はウェイトトレーニング、そしてようやく、7~11時の間に800本シュートに移る。そのあとにUSAチームの練習だよ!」

コービーの目標は800本のゴールインであり、費やされた時間は重要ではありません。彼にとって成功するための道は至ってシンプルでした、練習を続けることです。 

  

  

料理長の下で10年修行

料理人の小野二郎は受賞歴のある東京の寿司屋のオーナーで、その技術はドキュメンタリーのテーマとして取り上げられるほどです。小野氏が平凡な料理人と一線を画すのは、寿司づくりの技術を完全にマスターするために自らの人生を捧げているところでしょう。小野氏は、彼の元で働きたいと望む弟子には自分と同じことを求めます。どの弟子も、タオルの絞り方、包丁の使い方、魚の切り方など寿司づくりのプロセスのほんの小さな部分を、一つずつマスターしなければなりません。なので、一人の弟子が卵を調理させてもらえるまでに氏の下で修業する期間はなんと10年にも及びます。 

  

  

フロリダ州立大学の心理学教授アンダース・エリクソン氏はこう言います。

  

「あなたがバイオリンの名手でもオリンピック選手でも世界で活躍するパフォーマーでもない理由はただ一つ、“デリバレイト・プラクティス”に取り組んでいないからです。」

  

  

覚えておくべきデリバレイト・プラクティスのポイント

  

自分の能力より少しだけ上に居続けよう

例えばあなたが1ページ程の文章や小論文の上手な書き方を知っているとします。でも自分の今のスキルより少し、またはずっと上に行きたいのなら、短い物語や長文記事を書くことに挑戦してください。たった60秒で0から100まで行こうとしてはダメです。デリバレイト・プラクティスは競争ではありません。あなたを自分の目標に到達させる旅です、完璧主義者のやり方なのです。

  

目標重視でいよう

何かをもっと上手になろうとする前に、自分がやろうとしている事は何かを知る必要があります。一つの方法としては、すでにそれを習得している人や仕事の熟練者を観察することです。そうすることで頭の中に、これが自分の到達したいレベルだという目標を持てるからです。

  

・噛み砕いて詳しくしよう

言うところの「ローマは1日にして成らず」で、スキル習得も同じです。何か新しい事に挑戦する時や、すでに“知っている”事で更に上達しようとする時は、それを噛み砕いて小さく分けましょう。部分ごとにチャレンジし、より複雑な部分に行く前に基本をマスターしましょう。

  

いい先生を見つけよう

私たちは自分の事については客観的になれないので、自分自身を向上させたい場合は、先生や指導者、または、欠陥や足りない隙間を指摘してくれる友人が必要です。そうすることで足りない部分を改善することができます。誰かを掴まえて先生やメンターにしましょう。絶えずフィードバックをもらい、前向きな批評を得る事を忘れないでください。これは成功するための模索において非常に大切です。

   

  

もし本当に自分自身をもっと良くしたい、何かで100%の熟練度に達したいと思うなら、費やした時間や努力に気を取られることなく挑戦し続け、練習し続ける必要があります。

  

そして、自分がやりたいと強く望むことで平均以上になって、真にそれを習得したいなら、粘り強く根気よくなりましょう!

  

元記事 LifeHack(英語)
http://www.lifehack.org/606984/how-to-be-successful-no-matter-what-you-do